2017年に100周年を迎えます

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連続公開講演/いま、教養教育を問う~第3回「狭い音楽観からの解放」を開催

イベントリポート

成城学園創立100周年・成城大学共通教育研究センター開設10周年を記念して、共通教育研究センターの教員がコーディネートする公開講演シリーズ「いま、教養教育を問う」(全5回)の第3回目が5月13日(土)に開催されました。
講師に国立歴史民俗博物館名誉教授の小島美子氏をお迎えし、「狭い音楽観からの解放」と題してご講演いただきました。続けて東京芸術大学教授の塚原康子氏との対談を通して、教養としての音楽についてお話しいただきました。

12,13世紀ヨーロッパの大学草創期における学部。日本の新制大学のモデルとなるアメリカの総合大学の構造。戦後日本の「大学基準」から1991年の大学設置基準の大綱化まで35年続く一般教育科目必修時代。そして一昨年の人文社会科学系廃止を求める通知。森氏のお話は、こうした歴史を紐解くことで、教養教育が「(専門教育)じゃないほう」という否定型で捉えられがちだったことを詳らかにしました。そして改めて「教養教育をどうとらえるか」という疑問を投げかけ、「じゃない」という否定型ではなく、「である」という肯定型に転換することを提言された、教養教育の未来の手がかりとなる講演でした。

連続公開講演/いま、教養教育を問う~第3回「狭い音楽観からの解放」を開催

生前の山田耕筰にインタビューをしたことがあるという小島先生の先駆的だった研究の歴史は、日本の音楽史研究の歴史そのものとも言えます。いわゆるクラシック音楽(ヨーロッパ近代の芸術音楽)の枠組みにとらわれずに、もっと自由に音楽に触れてほしいという小島先生は、バリ島のガムラン音楽やモンゴルの発声法などの民族音楽を聴衆に聞かせ、音楽に対するグローバルな見方を提唱されました。音楽を支える社会的条件を考える上でポピュラー音楽(例えばアイドルグループなど)にも注目されるなど、常に広い視野を持ち続け、目下、「日本列島の音楽史」を主題とした著作の執筆をされているそうです。

連続公開講演/いま、教養教育を問う~第3回「狭い音楽観からの解放」を開催

教養教育をどうとらえるか -狭い音楽観からの解放-

日 時 2017年5月13日(土)15:30~17:30
会 場 成城大学3 号館 311 教室
講 演 小島 美子(国立歴史民俗博物館名誉教授)
討論者 塚原 康子(東京芸術大学音楽学部教授)
司 会 シリーズコーディネーター:東谷 護(成城大学教授)
主 催 成城大学共通教育研究センター

これまでの講演レポート

第1回 2016年10月15日(土)「『専門家』という甘えの構造」佐藤 良明(放送大学教授、東京大学名誉教授)

第2回 2017年3月4日(土)「教養教育をどうとらえるか-歴史的視点から考える-」森 利枝(大学改革支援・学位授与機構教授)

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