2017年に100周年を迎えます
COUNT

成城学園カウントダウン

0 0 0 1

facebook

成城大学公開シンポジウム「仏像と木の交流 ― 古代一木彫像の樹種をめぐって―」を開催しました

イベントリポート

成城学園創立100周年記念事業の一環として、2015年5月16日(土)、成城大学文芸学部主催、森林総合研究所共催の公開シンポジウム「仏像と木の交流 ― 古代一木彫像の樹種をめぐって ― 」を開催しました。

0516butsuzo.jpg

このシンポジウムは、日本の木彫像に使用された樹種を科学的に解明し、日本人がどのような認識のもとに用材を選択してきたかを考察してその歴史的な意義を検討してきた研究の成果報告です。木材学という自然科学の研究者と日本彫刻史という人文科学の研究者が合同で調査、研究を行ってきたことに特色があります(科学研究費基盤研究(B)「東アジアにおける木彫像の樹種と用材観に関する調査研究」(研究課題番号:24320030 研究代表者 成城大学文芸学部 岩佐 光晴)に基づく研究報告です)。

当日は、200名を超える大勢の方にご来場いただきました。一木彫像の歴史と用材の関係や、材質による加工の特性、顕微鏡で分析した木材細胞の構造の違い、文化財の彫像を傷めずに樹種を判別する手法の研究など、それぞれの専門分野の興味深い報告がありました。調査の結果、古代一木彫像の用材は、これまでヒノキとされていましたが、その大半がカヤであることが判明し、その選択の背景にはビャクダン(白檀)の代用材として認識されていた「栢(柏)」をカヤに当てる考えが反映されていた可能性が指摘され、そのことのもつ意味を日本彫刻史と木材学の両面から考えるシンポジウムとなりました。


日 時 平成27年5月16日(土)13:30 ~
場 所 成城大学3号館・003教室
プログラム 【 趣旨説明 】 金子啓明(興福寺国宝館長)
【 報告 】
『日本彫刻史研究における木彫像の樹種同定の意義 ― 一木彫像成立の問題を中心に ―』

岩佐光晴(成城大学文芸学部)

『仏像用材の材質と樹種』

藤井智之(八ヶ岳中央農業実践大学校長)

『木材の構造による樹種の識別』

能城修一(森林総合研究所木材特性研究領域チーム長)

『木彫像の用材樹種を非破壊で調べる ― 近赤外分光分析とVOC分析 ―』

安部 久(森林総合研究所木材特性研究領域主任研究員)

【 パネルディスカッション 】
 コーディネーター 金子啓明
 パネリスト 岩佐光晴、藤井智之、能城修一、安部 久
主 催 成城学園・成城大学/共催:国立研究開発法人森林総合研究所

0516shinpo.jpg

ページトップへ ページトップへ